京都大学医学部附属病院 薬剤部

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概要・業務紹介

概要

薬剤部職員数

教授・薬剤部長:1名
准教授・副薬剤部長:2名(薬学部所属1名含む)
副薬剤部長:3名
教員:4名(薬学部所属1名含む)
薬剤主任:10名
薬剤師:57名(レジデント13名含む)
非常勤薬剤師:7名
技術補佐・事務補佐:13名
合計:97名

専門・認定薬剤師の研修施設認定

日本臨床薬理学会 認定薬剤師制度研修施設
日本医療薬学会 認定薬剤師制度研修施設
日本医療薬学会 がん専門薬剤師制度研修施設
日本医療薬学会 地域薬学ケア専門薬剤師研修施設(基幹施設)
日本医療薬学会 薬物療法専門薬剤師制度研修施設
日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師研修事業研修施設
日本病院薬剤師会 HIV感染症薬物療法認定薬剤師養成研修施設
(2022年3月1日現在)

業務紹介

調剤室

調剤・監査は薬剤師の最も重要な仕事の一つです。当院では、薬剤師はチェックシートやカルテを確認しながら処方監査を重点的に行います。薬剤助手やピッキングマシーンが医薬品の取り揃えを行い、別の薬剤師が最終監査を実施するという流れで、調剤を行っています。

がん薬物療法・注射薬調製室

院内で実施されるがん化学療法について、綿密な処方監査と調製を行っています。個々の患者さんに応じた投与量、投与スケジュール、併用薬、臓器機能のチェックを行うことで、安全性を担保しています。
調製は、調製監査システムを導入して、バーコードによる薬品照合や、重量監査による採取量の確認・記録を行い、安全で正確な業務を行っています。また、抗がん薬の曝露防止の観点から、閉鎖式薬物移送システムを使用して、スタッフの安全を守る環境を整えています。
一方、薬剤師外来を開設して、患者さんに対し治療に関する薬剤説明や、副作用モニタリングを行っています。得られた情報は医師にフィードバックし、処方提案を通して最適な薬物療法を提供しています。また、地域の保険薬局と連携して患者さんをサポートすることを通じて、安全ながん薬物療法の実践に貢献しています。

医薬品情報・医療連携室

最新の医薬品情報、副作用情報の収集、周知を行います。言わば、院内の医薬品適正使用のブレインとして働きます。薬の採用・削除の情報収集や、医薬品マスターの管理も担っています。また、トレーシングレポート等を活用して、院外の保険薬局との連携を図ることで、患者さんへシームレスな薬物療法が提供されるよう、下支えを行っています。

医薬品安全管理室

医薬品の適正使用により安全で安心な薬物療法を提供するため、医薬品を取り巻くインシデントやアクシデントを分析して、日々業務の改善を図っています。

薬効・薬物動態解析支援室

医薬品の体内動態には個人差が存在します。そのため、薬物によっては、画一的な処方ではなく、患者さん個々の薬物動態的特徴に合わせた調節が必要となります。当院薬剤部では、TDMの対象となる薬物について血中濃度の測定を行っています。また、医師や病棟担当の薬剤師と連携して、薬物血中濃度に基づく投与設計と処方提案を行い、薬物治療の個別化に貢献しています。

製剤室

市販されていない医薬品を院内製剤として調製しています。大学病院として、特殊な患者の治療に貢献しています。臨床試験のための試験薬製造も行います。

病棟業務支援室

全ての病棟に少なくとも1名の薬剤師を配置しています。入院患者さんの持参薬をチェックしてオーダー仮登録まで行い、処方提案します。また、入院中に開始する医薬品の説明、退院時の服薬指導を行います。カンファレンスや回診への参加、医薬品の情報提供、看護師と協力して行う病棟常備薬や麻薬の管理も病棟薬剤師の重要な仕事です。さらに、院内の様々な医療チームに参画し、他職種との連携を図りながら、患者さんに最適な薬物療法が提供されるよう努めています。